女の子の健康と幸せを祈って
長女が生まれた時、田舎の両親から豪華なはごいたをもらいました。これまで、豪華な飾りはごいたを貰ったことはなかったので、とても驚きました。両親にお礼の電話をすると、何と私が生まれた時も、お祝いのはごいたが届いたというのです。つまり、私の家では代々女の子の孫へはごいたを贈っていたのです。都会に住んでいると、そのような美しい風習には縁がなくなりますが、両親からの贈り物が、あらためてそれを思い起こしてくれました。
羽子板は、幼子への無病息災のお守りの意味もあるのですね。羽根つき用の黒い球は、むくろじという木で作られていて、漢字で書くと「無患子」なんだそうです。そのため、女の子のお守りとしての意味もあると両親に教えられました。長女は来年で5歳になりますが、お正月には、頂いたはごいたを飾ってお祝いするつもりです。本人は羽根つき遊びはしませんが、豪華な飾り羽子板は気に入っているようです。私の両親の思いが通じたのか、長女は健やかに成長しています。はごいたに込められた願いの強さを感じます。娘がもう少し大きくなったら、はごいたを贈る意味について話をしてみようと思います。はごいたには、娘の成人式までの成長を見守ってもらおうと考えています。そして、私自身も女の子の孫が生まれた時は、はごいたを贈るつもりです。