初正月を迎える男の子には破魔弓を贈ります

江戸時代からの慣わしで、祖父母が健康で成長するように願いを込めて贈ります

地域によって異なる風習です

赤ちゃんが生まれてから初めての正月には、女の子には「病気にならないように」との願いを込めて羽子板を、男の子には「健康でたくましく成長するように」との願いを込めて破魔弓を贈るのが古くからの風習です。
昨日紹介したお客さまからの声にも掲載しましたが、地域、地方、慣習の違いがあるものです。一般的には母方の祖父母が買うのが慣わしですが、現在では父方の祖父母が贈ったり、両家の祖父母が折半して贈ったりすることもあります。江戸時代の武家の風習で、今も知られるものですが、地方によっては広まっていなかったり、代々受け継がれるうちに変わってきたりする風習なので、誰が贈るのか、どのように贈るのかはまず、夫婦で相談し合い、それから両家の両親に相談するのがいいでしょう。お祝いのためにけんかになっては面白くないですからね。
また、基本的には生まれた赤ちゃん一人一人に新品を贈るものですが、家のスペースの問題もあるので、弟が生まれた場合もどんなものを贈ってもらうかどうかは、まず夫婦で話し合った方がトラブルになりません。破魔弓は、東西南北の魔を祓うものなので4本の矢と1本の弓が基本的なセットですが、今は縁起の良い「六徳の矢」で6本、「末広がり」の8本も人気です。飾る期間としては、12月中旬から1月中旬までが一般的です。
破魔弓が贈られてきたらお返しに気を使いますが、基本的に初正月のお返しはしなくても大丈夫と言われています。ただ孫のために贈ってくれたのですから、赤ちゃんの写真や映像を贈るなどの気遣いは必要です。せっかくなので、親子関係をさらに良くする機会にしていただけると私たちもうれしいことです。写真などを送るだけでは心苦しいと思われるのでしたら、お菓子などを内祝いとして贈ると喜ばれるかもしれませんね。

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